side RAUL ページ29
「ねぇねぇ。Aちゃん。どうやって大学選んだの？」
A『え？』
高校3年生になって、進学について学校で聞かれたり、
家族から聞かれたりすることが増えてきた。
仕事をしながら進学して卒業することが
容易ではないことは十分に分かっているつもりだ。
だけど、元々勉強は嫌いではないし、
やっぱり将来のことを考えると大学は
出ておきたいなと思っていた。
SnowManのブレイン担当と言えば、
阿部ちゃんとAちゃんで。
2人とも現役で、それも難関大出身なものだから。
まずはこの人に話を聞こうと思ったのだ。
同じ文系だしね。
「俺も大学どうしようか考えないといけないなって。」
A『あー。そっか。なるほどね。もうそんな年齢なんだー。』
にこにこと笑いながら俺の頭を
ポンポンと撫でている。
あ。子供扱いしてる。
「もう。子供扱いしてる。」
A『してない。私も元末っ子だったから、誰かに頼ってもらうのは嬉しいの。』
そうか。
俺が入ってくるまでAちゃんは
最年少だったのか。
そんな感じがないのは彼女の雰囲気と
活躍によるものだろう。
A『私はまだJr.だったからなんとか頑張れたけど。ラウちゃんは仕事との両立は大変だよね。うーん。通信っていうのも一つの選択肢だよ。私高校が通信だったんだけど、人の目をほとんど気にしなくてもいいから良かったかな。大学入ってからは気付かれないように変装とか必死だったから。まあ、私が高校で通信行ってたのはあんまり良い理由ではないけどね。』
通信か、、、。
考えてなかったな。
だけど、悪くないかも。
「なるほどね。それはありかも。」
A『うん。結構それで通って卒業してる先輩方も多いしね。』
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作者名：しょこら | 作成日時：2024年4月17日 9時
