紅一点×SnowMan⑩ (ページ3)

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A『実は、私を見つけてくれたのって秀明くんなんですよね。』

辰『え？まじ？』

A『はい。実は家族のオーディションに付き添って来ていて。トイレの場所分からなくて聞いた人がたまたま秀明くんで。そしたら別室に連れて行かれて、社長に会って。【YOUこの事務所入ってよ。】って感じで言われたんですよね。』

え？てことは。

「姉御ってオーディション組じゃないの？」

A『うん。なんなら秀明くんのこと知らなかったし。芸能界興味なかったんだよね。ただ、キッズダンサーしていたからダンスができただけで。』

まじかぁ。てことはめっちゃエリートじゃん。
そりゃあ、入所してすぐドラマとか出ちゃうよね。

みんな感心していろんな話を聞こうとする中、
風磨だけ眉をしかめている。

菊『まあまあ。またこの話は今度聞きましょう。スタッフさーん。こんな感じでいいすか？』

画面越しにスタッフさんに話しかけたら、
機材の回収にやってきた。

ス『お疲れ様でした。松雪さんはお隣の部屋準備してます。』

A『分かりました。』

菊『あのー。松雪さんのオーディションの話はカットしといてもらっていいですか？』

河『え？あんなすごい話流さないの？』

菊『だからですよ！すこジャニで流すのもったいない。辰巳くんのいい話が霞んじゃいますよ。』

辰『それは嫌だな。』

A『すみません。私からもお願いします。』

ス『分かりました。』

こうして解散して、布団に入る。

なんだか寝れなくて、
タバコを吸うためにベランダに出た。

A『あれ？樹いる？』

「姉御？」

A『うん。タバコの匂いがしたから樹かなって思ったらそうだった。』

「わり、消すわ。」

A『ううん。大丈夫。慣れてる。、、、。あっ。何でもない。』

慣れ、、、てる？
俺はその言葉が気になってしまった。

「ちょっと話したいからさ、そっち行ってもいい？」

A『いーよ。鍵開けるね。』

部屋に入った姉御につづくように、
俺もタバコを手に持ち、隣の部屋に向かった。