出来ることなら隠れたい…② (ページ47)

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《宮舘side》

クリスマスイブ当日。

Aと2人で一足先に目黒の家に来た。

鍵はAが持ってるから、問題なし。

『買い物しすぎたかな？』

宮舘「10人もいたら、全部食べられるよ」

『そう？ならいっか！』

Aに言われた通りに荷物を置いて、洗面台で手洗いうがいをして、キッチンに戻ると冷蔵庫に買った物を入れていくA。

『よし、作るか』

宮舘「みんな、初めてのAの手料理を楽しみにしてるから、味付けはAね？切り方もAの言う通りにするから」

『わかった』

宮舘「今日の俺は助手だから」

『涼太が作ってもいいんだよ？』

宮舘「それはダメなんだよ〜」

『あはは(笑)』

Aの的確な指示と手際のよさで、思ってたより進みが速い。

絶対にいい奥さんになる！

俺の奥さんになったら、料理は俺がするけどね。

宮舘「翔太のこと、どうするの？」

『…まだどうもしない』

宮舘「意識はしてるの？」

『意識はしてる。翔太も告白するためにすごい勇気が必要だっただろうし、無視は失礼だと思ってて』

宮舘「えらいね。そこまで考えてくれてるの？」

『涼太はさ、私と翔太が付き合ったらどう思う？』

宮舘「すごくうれしい」

『そうなの？』

宮舘「翔太の片想いが長いのも知ってるし、Aが幸せになれるんだったら、Win-Winじゃん」

『そっか、ありがとう』

Aが素直じゃないことも、簡単に付き合うって言える性格じゃないことも知ってる。

特に相手がメンバーだったら、なおさら慎重になるのも仕方ない。

それでも翔太のことを意識してくれてるんだったら、だいぶ前進したと思う。