もしも、願いが叶うなら。 (ページ15)

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「わたし、死んじゃったんだね。」

圭「そうだよ。」

圭「姉ちゃんが死んだあとのこと見せてあげる。」

そう言って、私に見せてくれた。

泣き崩れるみんな、逮捕されたスタッフ。

…みんな、みんな幸せそうじゃなかった。

圭「姉ちゃんが、自分を犠牲にしてまで手に入れたかった幸せってこれなの？

…姉ちゃんは、愛されてたんだよ。」

私は黙ることしかできなかった。

圭「…姉ちゃんはね、この世で一番罪の重いことをしたんだよ。

…だからね、姉ちゃんにはお仕事をしてもらいます。」

みんなの願い事を叶えること。

そして、幸せな気持ちにすること。

…それが、私に課せられたことだった。

現世のことを忘れるための決まりである、お茶を飲む。

そして、そのまま過去に飛ばされた。

圭「姉ちゃん、思い出した？」

ギュ

「…ずっと、ありがとう。」

圭「…ほんとだよ。こんな2000年も付き合うなんて思ってなかった。

…でも、これも運命の巡り合わせなんだよ。」

圭「…姉ちゃんは悪くない。

この世界に、少し疲れちゃっただけ。」

圭に、そしてみんなに懐かしさを覚えたわけは、

みんなが私のことを愛してくれて、そして忘れないでいてくれたおかげなんだね。

…生きていたら気づけなかったこと。

…これも、運命だったのかもしれない。

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他の作品を更新できていなかったので、先行でこちらを更新します。