初恋は幼馴染(青Ver.) (ページ4)

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◇◇◇

［渡辺 side］

「翔太ぁぁぁ！起きろ！」

小学生になると俺とAの立場は一気に逆転した。
毎朝叩き起こされて学校まで引っ張って連れて行かれる。

この前まで俺にお世話されていたのに、しっかりしたAに俺がお世話さをれる側になった。

先生「渡辺！咲良！」

「「ごめんなさい」」

でも一緒に悪さをして、よく一緒に怒られていた(笑)

ママ「翔太！」

咲良母「A！」

「「ごめんなさい…」」

親にも一緒に怒られた。

◇◇◇

「翔太聞いて！私、テレビに出る！」

小3のある日、Aがいきなりそんなことを言い出した。

聞けば昨日体操クラブに来た芸能事務所の人にスカウトされたらしい。

「バク転とかいっぱいするらしい。放送されたら見てね！」

ママに涼太に伝えてもらわなきゃ〜と浮かれているAは数週間後に泣くことになる。

「うわぁぁぁぁん！」

久々に聞いたAの泣き声。
原因は目の前で流れているドラマだ。

その日はAの出演するドラマが放送される日。
よかったら見てやってと体操が終わった後、教室にあるテレビで見せてもらっていた。

「全然うつってない…(涙)」

どうやらAはスタント俳優という立ち位置だったらしく、顔が全くうつらない。

Aのお母さんは説明したらしいけど、イマイチピンときていなかったようだ。

「頑張ったのに(涙)」

そう言って泣くAの頭を撫でて慰める。

渡辺「かっこよかった。バク転綺麗だった。」

素直に感想を伝えると泣き止むA。

「かっこよかった？」

渡辺「うん。かっこよかった。」

もう一度目を合わせて言うと、納得できたようだ。

「これからこの世界で頑張る。」

この日、Aはスタント俳優としての道を歩むことを決めた。

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作者です。

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作者の思いつきでシリーズ始めます。第1弾は💙さん。お楽しみいただければ幸いです。

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