初恋は幼馴染(青Ver.) (ページ2)

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◉日常ページ2

◇◇◇

［渡辺 side］

2008年4月ー

朝。

渡辺「うぐっ」

アラームと同時に俺の上に飛び込んでくる何か。

「おはよー！」

朝からテンションの高いそいつは隣の家に住む俺の幼馴染だ。

渡辺「ウゼェ」

まだまだ動きたくないと布団の中に潜り込む。

「ウゼェじゃねぇ、高校生活1日目くらいシャキッと起きろ！」

そう言うとAは思いっきり掛け布団を剥いだ。

渡辺「ふざけんなよ！」

Aの背中を押して部屋から追い出す。

「早くして〜」

渡辺「くそっ」

毒を吐きながら新品の制服に着替える。

これがいつもの俺たち。

正直ウザいなと思うけど、いつまでこうして来てくれるだろうと父親のような考えをしてしまう。

「遅い！行くよ！」

渡辺「はいはい…ってなんだよ」

適当に返事をしてAの前を通ったとき、腕を掴まれた。

「いや、ネクタイ下手くそか」

そう言うと、俺の前に立ちネクタイを結び直す。

その姿を見て俺の鼓動は早くなる。
なんで早くなるかって？それはこいつが俺の初恋だからだ。

「ママ〜後でね〜」

ママ「はーい！入学式楽しみにしてる〜」

リビングにいるママに声をかけて出て行くAを追いかけながら俺はこれまでのことを思い出していた。